
この記事では、ミニマリストの生活に感化された私が物を減らす過程で学んだことを紹介していきます。
目次
物が散らかっていると、悪循環が生まれる
物が散らかっていることが起こす問題は、以下のことがあげられます。
①物が散らかっていると、手足を伸ばして体を休めることが出来ない。
②物が見つからず、探し物の時間が増える。
③部屋の中を移動する際に、動線が確保できずイライラする。
片付けられない環境が続くと、メンタルに影響がでて仕事や生活に悪影響を及ぼします。
ですが、片付けが苦手な人も物を減らして行けば、自然とスッキリした(整理整頓)された暮らしを実現することが出来ます。
これは、プライベートだけではなく仕事においても同様です。
整理整頓がされていない人の方が一般的に無駄なことをしていることが多いです。
中には、そっちの方が調子が良いという方もいるとは思いますが、
あくまでも管理できる範囲内であって、それを逸脱していれば生産性は低下していきます。
整理整頓の重要性
今まで生活した中で、整理整頓という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
・整理とは「必要な物と不要な物を区別して、不要な物を処分すること」です。
・整頓とは「必要な物を使いやすい位置におくこと」です。
収納グッズを増やして見栄えを良くするだけの片付けを行っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは根本的な解決にはならず、時間が経てば散らかった状態に戻ります。
これも、整理が出来ておらず必要な物と不要な物が混在していることによって発生する問題です。
なので、片付けとは整理することであり、整頓とは整理が出来ている前提で行うことが大切です。
整頓の目的とは?
整頓とは「必要な物を使いやすい位置におくこと」だと説明しました。
これはいくつか、言葉足らずな部分もあるので、補足していきます。
整頓の目的は、「機能性を高めること」と「美観を高める」です。
この二つを達成することで、必要な物が必要な時に使いやすい環境を構築することが出来ます。
以下では、整頓の手順などを説明していきますが、
整頓を実行に移す前に、必ず整理は完了した状態にしておきましょう。
機能性を高めるとは?
機能性を高めるのに、大事なことは「置き場所」です。
つまり、
①何をどれくらい
②どこに
③どのように設置するのか?
この3点を抑えることで、物を機能的に活用することが出来ます。
私の例で言うと、ペンは作業机でしか使わないので、ボールペンを一本だけペン立てを使用して設置しました。
こうすることで、ペンを探す手間もなくなり、無くすこともありません。
美観を高めるとは?
美観を高めることで、散らかることを抑制できます。
皆さんも散らかっている所よりも、綺麗な場所の方が散らかしにくいのは実感できると思います。
美観を高めると散らかりにくいのは、僅かな変化にも気付いて、散らかる前に察知して未然に散らかるのを防ぐことが出来るからです。
この時に意識するのは、物の住所(置き場所)を明確にすることです。
置き場所を明確にすることで、美観を維持しやすくなります。
物を減らすための行動プラン
片付けに苦手意識を持っている方の多くは、物を捨てる決断が出来ないことによって、そのような環境になってしまうことが多いです。
ここからは、私が物を減らしていくために実行した行動プランについて紹介していきます。
この記事を見つけられる方は、行動意欲がある方だと思います。
ですが、実行に移すための何か判断基準や行動プランをイメージできないため行動に移せないのだと思います。
片付けをするには、整理整頓を行う習慣を身につけることが成功の秘訣です。
整理を行うための手順
整理には、4つの工程があります。
この工程を意識して行動することで、整理がしやすくなります。
①物を出す → ②必要な物と不要なものに分ける → ③不要な物を減らす → ④収納する
だいたいの人は、②の部分でつまづくと思います。
なぜなら、物を手に入れた時点では本人にとって必要なものであるからです。
ですが、昔は必要だったからといって、現在も必要だとは限りません。
時間経過に伴う生活習慣の変化によって、物の価値も変わってくるからです。
整理とは捨てることと同義なので、後で使うからという理由で残してはいけません。
次のSTEPで、不要な物を見極めるための基準を紹介します。
必要な物と不要な物を判断する基準
整理で大切なのは、整理するためのルールを設けることです。
物を捨てると時に後先考えずに捨ててしまうのではなく、物の優先順位を決めた上で捨てることが大切です。
具体的な基準は、個人によって異なると思いますが、私が本で学んだことは以下の3点です。
「何を捨てるかではなく、何を捨てないかで考える」
「そのものの価値を考える」
「自分自身が使うかどうかで考える」
では、具体的に説明していきます。
「何を捨てるかではなく、何を捨てないかで考える」
これが言いたいことは、残しておきたいものを明確にしておけば、それ以外は捨てていいという判断が出来ます。
ここで大事になっていくのが、自分の価値観です。
自分にとって、何が大切なのか、何が大切ではないのかということを考えましょう。
ここでの注意点としては、なんとなく必要という基準はやめましょう。
あくまでも絶対に必要と言えるものだけを考えましょう。
私の場合は、90点ルールというものを採用しました。
これは、「エッセンシャル思考」という本で学んだ内容で、簡単に言えば、自分が90点以下と判断したことは捨てるという考え方です。
片付けにおいても、これは自分にとって90点以上の物かどうかを判断して、それ以下であれば潔く捨ててしまいましょう。
「そのものの価値を考える」
90点以下のものであっても、中々捨てる決心がでない場合もあるかと思います。
そういう時に役立つのが、「物を価値を考える」です。
要するに、そのものを所有しているメリットとデメリットを比較します。
例を挙げるなら、故障している物は、所有しているメリットがないので廃棄する対象になります。
他にも、同じ用途の物を複数持っていれば、過剰なストックは管理する手間が増えるので、適正量まで廃棄します。
「自分自身が使うかどうかで考える」
これも同様に捨てる決心が出ない時に有効です。
物は一部例外を除き、使わなければ意味がありません。
例外というのは、防災グッズなどの基本的に使わないけど、有事の際に必要になるものです。
例を挙げるなら、1年間使用していないものは廃棄しましょう。
1年間使用していないものは、今後も使用する可能性が低いので廃棄することをお勧めします。
ですが、1年間使用しないものであっても、90点ルールを超えるものであれば残しておくことをお勧めします。
例を挙げるなら、大切な人との思い出の品などは、後で手に入れることはできないので残しておきましょう。
一度に片付ける箇所は少なくする
片付けで失敗する人の典型は、一気に手を出して途中で力尽きることです。
なぜ力尽きるかというと、決断というのは非常に疲れる行為です。
片付けは、これをひたすら繰り返す行為なので、範囲が大きくなれば決断疲れを起こしてしまいます。
こうならないように大切なことは、細かく片付けることです。
1日の中の10分間でも良いので、片付けを行うことが大切です。
私の場合は、3ヶ月ほどかけて片付けを行いました。
平日は、机の上やレターケース内の身の回りの小物関係を片付けて、タンスや棚や休日にじっくり時間をかけて片付けを行いました。この時も、タンスや棚は全部をするのではなく1段ずつ行いました。
慣れない内は、焦らずに少しずつ手を出していきましょう。
後半になってくると、部屋が徐々に綺麗になっていくことが楽しくなって、ペースも上がってきます。
まずは、完璧を目指さずにゆるいペースでも良いので習慣化してコツコツと取り組むことが大切です。
整頓を行うための手順
整頓も整理同様に以下の工程があります。
①分類 → ②配置 → ③収納
分類は、種類・機能・用途で分けるといいです。
私の場合は、筆記用具関連であったり、キッチン用品などです。
この分類を分けることで、先程の機能性の部分で説明した「何をどれくらい置く」かが明確になります。
配置は、使用頻度を意識して行います。
普段使うものは、手前に配置してすぐ使えるようにします。
あまり使わないものは、奥に配置しておきましょう。
収納は、物が全て俯瞰できるのが理想の収納です。
なので、収納する場合は重ねるのではなく並べることを意識した方が綺麗に収納できます。